50代からの元気とキレイを支える柑橘の力
毎年、紅甘夏の収穫時期が来るたびに、
「この果実の魅力をもっと多くの人に知ってほしい」と感じています。
今回は、栽培の現場から見た紅甘夏の魅力と、健康や美容へのうれしい働きを、農家の目線でご紹介します。
目次
1. 紅甘夏ってどんな果物?
▷ 甘夏の品種改良から生まれた、赤みがかった果実
紅甘夏は、日本で親しまれている「甘夏みかん」から生まれた品種。果皮や果肉にほんのり赤みが差すのが特徴で、この紅色はアントシアニン系の色素によるもの。完熟が近づくほど深く美しい色合いになります。
▷ 香り・食感・酸味と甘みの絶妙なバランス
果肉はぷるんと弾力があり、ジューシーでみずみずしい。酸味はまろやかで、甘さも自然で優しい。「柑橘は酸っぱいから苦手…」と思っていた方にこそ、ぜひ味わっていただきたい、“本物の味”です。
▷ 市場にあまり出回らない“知る人ぞ知る柑橘”
鹿児島県出水市では比較的よく見かける果物ですが、生産量が限られているため、全国的にはまだ希少な存在です。
【ちょびっと豆知識】果皮が紅く色づく秘密は「寒暖差」
畦柑橘農園のある江内地区は、温暖な気候ながら冬には寒暖差があり、これが紅色の発色に重要な役割を果たしています。寒暖差によって、果皮にはアントシアニンやカロテノイドがたっぷり蓄積され、美しい紅色が生まれるのです。
収穫のころ、紅く染まった果実を見るたび「がんばったね」と果実に話しかけたくなるほど。愛おしい存在です。
2. クエン酸がもたらすカラダへのうれしい効果
▷ クエン酸は自然がくれた“元気のもと”
紅甘夏には、疲労の原因となる乳酸の分解を助け、エネルギー代謝をサポートする「クエン酸」が豊富に含まれています。
カルシウムやマグネシウムの吸収も助け、骨や筋肉の健康維持にも役立つと言われています。
「最近なんだか疲れが取れにくい…」そんな時には、ぜひ紅甘夏のパワーを取り入れてみてください。
▷ 農家も実感!元気をくれる果実
収穫や作業の合間、私たちも紅甘夏を手軽に食べています。上下をカットし、縦に切れ目を入れると、手を汚さず簡単に皮がむけます。
果肉は崩れにくく、しっかりジューシー。まさに“自然がくれたビタミンサプリメント”。日々の疲れをやさしく癒してくれる存在です。
3. 毎日の食卓に、無理なく取り入れるコツ
▷ 冷蔵保存で長持ち
新聞紙で包んで野菜室で保存すれば、長くみずみずしさを保てます。乾燥を防ぐのが美味しさキープのポイント。
▷ 冷凍保存で通年楽しめる
旬の時期に多めに購入し、皮をむいて冷凍しておくと、シャーベットやスムージーにも大活躍。
紅甘夏とオリーブオイル、塩を合わせた“爽やかサラダ”もおすすめ。果実の酸味がアクセントになり、食卓に新鮮さをもたらします。
▷ 朝の一切れで、一日のスイッチON
紅甘夏のさわやかな酸味は、朝の体と心にスイッチを入れてくれます。忙しい毎日だからこそ、「旬の果実を味わう時間」をほんの少しだけ。
それだけで、一日が少し心地よくなるはずです。
4. まとめ
紅甘夏は、あなたの毎日にそっと寄り添う果実です。
体にやさしく、心に元気をくれる──それはまさに、自然からの贈りもの。
甘さや見た目の美しさだけではない、“内なる力”を秘めた紅甘夏。
朝の食卓に一切れ。暮らしにひとさじの“元気”を。
生産者として、あなたの毎日が、健やかでしあわせに包まれますように──。
そんな願いを込めて、私たちは今日も紅甘夏と向き合っています。